日々ムダヅカイ

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見よ!半世紀の雄姿!!『スーパーヒーロー戦記』観てきたよ【セイバー+ゼンカイ】

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仮面ライダー生誕50周年、スーパー戦隊45作目、半世紀を駆け抜けたスーパーヒーローたちのアニバーサリーな映画がついに公開!!早速観てきたよ!!!!

 

※以下ネタバレあり※

 1971年に始まった『仮面ライダー』。そこから1975年からは『秘密戦隊ゴレンジャー』もスタート。改造人間となった悲しみを背負い戦う1号。かたやゴレンジャーは1人では適わない悪と戦うためチームを組んで戦う。いづれも経緯は違えど平和のために戦い続けた。両者の平和への意志は昭和・平成・令和と半世紀にも渡り受け継がれている。今作は彼らの原点にして創造者でもある萬画家・石ノ森章太郎先生も加えたかなりメタ的な作品となっている。

ライダーと戦隊それぞれの作品が本として納められており、今作のラスボスであるアスモデウスによって全ての物語が纏められてしまう。この本、戦隊側の表紙の見た目や仕様が統一されてるのに対してライダー側は全てバラバラ。両シリーズの作風が出ていてとても面白い。(パンフに載ってるから見てみてね)

 

では今作を彩る怪人から見ていこう。左から

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今回の事件の黒幕アスモデウス(演:谷田歩)名前はソロモン72柱から来てると思われます。青いメタリックな色や背の羽などラスボスらしいデザインです。映画敵キャラ婚礼の巨大化をしてドラゴンのような姿にも。

ライダーワルドはゼンカイジャーが戦っているワルドのボディが使われており、セイバーのような見た目でありながら腕は釘バットとライター。なんだか暴走族の不良みたいですね。

戦隊メギドはセイバーが戦っている怪人メギドですが、飛び出す絵本のようにゼンカイザーのようなものが這い出ている頭はインパクト大。しかも声はささきいさおさん!!ライダーワルドのほうはスカパラ谷中敦さん。どちらも音楽界では有名ですね。

 

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一方、我らがヒーローも負けてはいない!!ゼンカイザーとセイバーが合体!!セイバーのボディを元にゼンカイザーのカラフルなデザイン意匠がちりばめられています。そしてスーパーヒーロー戦記ワンダーライドブックを開けば全ライダーと戦隊レッドの姿が!!まさに奇跡、アニバーサリーなこの映画に相応しいフォームです。

 

 

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世界が混ぜられ各ヒーローは『八犬伝』と『西遊記』の物語の道順を辿ることになる。本作は客演がとても豪華でもちろん本人出演!!!!

八犬伝世界ではデカマスター、ゼロワン、シンケングリーン、キラメイブルー、ワシピンク、リュウコマンダーが現れた。主に剣士系のキャラが抜染された印象ですね。(一部例外あり)セイバーとゼロワンの令和コンビの戦いが見れたのは満足。そしてキラメイブルーこと時雨兄貴がまた万力ネタを・・・・

一方、西遊記ではジオウ、電王(モモタロス)、ウラタロス、キンタロスリュウタロスさらにはオーナーの姿も。ちなみにジオウはオーマジオウとグランドジオウ二つの姿を見れた。イマジン組はアニバーサリー系の作品ではほぼ皆勤賞ですね。オーナーは相変わらず旗付きチャーハン食べてたよ。

そして最終決戦には仮面ライダー1号・本郷猛が!!今回は全ての始まりである旧仕様。アカレンジャーと並ぶあの姿はヒーローの全てが詰まっていた。また、石ノ森先生と再会する場面があり「先生・・・!もう会えないと思ってました。」というセリフで目に涙が・・・・。あのときの言葉は本郷猛でもあり、藤岡弘、本人の思いが込められていたであろう。

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ストーリーもかなり衝撃的だった。石ノ森先生によってライダーと戦隊の存在が消されるあの場面はみていられなかった。仮面ライダーとゴレンジャーを生み出していない、すなわちまだ萬画家でない章太郎に現在のライダー戦隊らを見せることで自身のヒーロー像を歪ませるという敵の作戦。よく思いついたね。これだけ年季のある作品じゃないとまずできませんね。

 

「正義や平和など意味もなく薄っぺらい」

作中敵であるアスモデウスからこんなセリフを両ヒーローに向ける。こんな綺麗と笑う者もいるかもしれない、しかしヒーローは堂々と言う。

「意味がないのにこんなに続く?」

セイバーライダー9人、ゼンカイジャー6人、歴代ライダー36人、歴代戦隊レッド45人、計96人の姿を見せつけての圧倒的説得力。これぞ歴史の重み。そこからはこれが俺たちだと言わんばかりに、各作品のロゴタイトルを背にして決め台詞とともに繰り出される攻撃。なんかもうすごい絵面でした。

「ネタやモチーフなど繰り返し使い、今のライダーと戦隊は二次創作だ」なんてセリフも出てくる。ヒーローたちは作り物、石ノ森先生の手から離れた今のライダーと戦隊はかつての『仮面ライダー』『秘密戦隊ゴレンジャー』と比べれば全く違う。それは仕方のないことだ。その時代の流行りや世上なども反映され、各時代のヒーロー像は変わっていく。しかし彼らは物語の中で必死に生きている。

 そして半世紀を生き続けたヒーローたちの歴史はまた新たな礎を生み出す!

 

これはまだ終わりではない。ヒーローは仮面ライダースーパー戦隊だけではない、みんなの思うヒーローがこれからもこの先も我々と共に歩んでいくだろう。

 

 

 

 

 

やってくれたな東映さんよぉ!?

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非公認戦隊であったあのアキバレンジャーが出すとは思いませんでした。(戦隊ギアの力ででしたが。)『 仮面ライダージオウ Over Quartzer 』でもゴライダーとか漫画クウガさらには仮面ノリダーとかも出てたけどさ?あそこにいたちびっ子になんて説明するんだよ・・・・

東映はまたとんでもない傑作(怪作?)を生み出したよ。