その前に幾度となく恐怖や絶望として立ちはだかった怪人たち…………
その歴史の足跡を追ったのが
平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑
完 全 超 悪
いやぁ、とんでもない物を発売してくれましたねホビージャパンさん
仮面ライダーとは切っても切れない存在である歴代怪人のデザイン画20年分を拝めるというヤバい本です。今回私が初見のデザイン画が多数あり、読んでいて楽しすぎました。
ちなみに似たような本でゴレンジャーからゴーカイジャーまでのスーパー戦隊に出た怪人のデザイン画を載せた百化繚乱
メタルヒーローシリーズに出た怪人のデザイン画を載せた奇怪千蛮がある。
表紙から多数の怪人が「俺らこそ真の主役」と言わんばかり並んでいる。
表紙(帯を取って撮影してます)に載せられた怪人は
ン・ダグバ・ゼバ(仮面ライダークウガ)
トータスロード テストゥード・テレストリス(仮面ライダーアギト)
ディスパイダー・リボーン(仮面ライダー龍騎)
ジョーカー(仮面ライダー剣)
ツチグモ(仮面ライダー響鬼)
ワーム サナギ体(仮面ライダーカブト)
バットイマジン(仮面ライダー電王)
裏表紙には
スパイダーファンガイア(仮面ライダーキバ)
ン、ガミオ・ゼダ(仮面ライダーディケイド)
ウヴァ(仮面ライダーオーズ)
デェムシュ(仮面ライダー鎧武)
画材眼魔(仮面ライダーゴースト)
バガモンバグスター(仮面ライダーエグゼイド)
アナザービルド(仮面ライダージオウ)
一話限りの怪人から幹部やラスボスなど、幅広くピックアップされている。怪人と評してはいるが、作品によっては巨大なモンスターやロボットなど姿形は様々で、表紙だけでも怪人たちの多様性がわかるだろう。
本の厚さはこのくらい。
ライドウォッチ半分くらい(驚異の335ページ)
これぞ平成20年分の重みだ!!
これまでに登場した怪人たちのデザイン画が大きく載っており、各作品で担当されたデザイナーによる、デザインコンセプトや、完成までの経緯といった貴重な証言も記されている。
かなりの年数が経っているにも関わらず、2000年に登場したグロンギ(クウガの怪人たちの総称、様々な方法で人間を狩るヤベー奴ら)のデザイン画を見ても、まったく古さを感じずむしろ新鮮な気持ちで見れた。これは仮面ライダー作品が長きに渡って愛され続けている要因の一つなのかもしれない。同じモチーフでさえも、各作品のコンセプトによって変わっていくその姿は芸術に等しい。
20年分という膨大な資料のため、コメントのボリュームにバラつきも見受けられる。故・韮沢靖氏も例外ではない。韮沢靖氏が担当された仮面ライダー剣、カブト、電王の項目は生前のインタビューから一部抜染されている。しかし、韮沢靖氏が生み出したアンデッド、ワーム、イマジンたちはまさに韮沢イズムの真骨頂ともいえる。コメント等の補完は過去に出版されたアンデッドワークス、ワームワークス、イマジンワークスをおすすめする。
また平成仮面ライダー怪人デザイン大鑑と合わせてみていだだきたいのはこちらのサイトだ。 怪人図鑑 | 仮面ライダー図鑑 | 東映
現在随時更新中で掲載されてない怪人もあるが、多くの職人によって生まれたデザイン画からどのような立体物になったのか見比べていくとより楽しめるだろう。
時代は令和に進んだ。昔に比べて技術も進み、今なお怪人はデザイナーらの創意工夫によって次々と生み出されている。仮面ライダーというヒーローに倒されるだけの存在と思われている人もいるだろう。しかし、こんな世の中において怪人たちは我々にどのような姿を見せていくのだろうか。
お前たちの平成って美しくないか?